2007年07月 更新情報
| 指があるのにどうしてスタイラスがいるの? | 和田 肇 | 2007/07/02 |
マイクロソフトリサーチのウェブページから、ペン・インク技術にかかわる面白い記事をご紹介します。
http://research.microsoft.com/displayArticle.aspx?0rc=n&id=1709からの抄訳です。興味のある方は本文にアクセスしてください。Knies 氏とBaudisch氏から翻訳と掲載への許可をいただきました。
指があるのにどうしてスタイラスがいるの? Bob Knies
右手にコーヒー、左手にPDA; カフェイン漬けになっているシアトルでの典型的な風景。このイメージはほんとにそうなの?と疑うほど陳腐なものだけど、実際に街で周りを見回すと、なるほど、皆さんそのとおりやっている。でも、実際のケースでは、さまざまな奥深く幅広い現実的な問題があるようだ。どの場合でも、人間には2本しか手がないために、スタイラスは格納されたままで触りようもない。でも、人間は順応の怪物で、何が起こるかというと、親指をスタイラスの代わりに入力の道具にしようとする。さて、問題解決、かな???タッチスクリーンを活用してそういう芸当をしようとする人なら皆知っているが、親指や他の指は小さなディスプレーのピクセルを相手にするにはちと荷が勝ちすぎる。だから、コーヒーカップを置いて、ということになる…でしょう?ちょっと待って!というのはマイクロソフトリサーチの研究者、Patrick Baudisch。Baudischは彼のインターンだったDan Vogelとともに、Shiftという指をベースにするモバイル機器操作用の正確な入力技術を考案した。 この研究はShift: A Technique for operating Pen-Based Interfaces Using Touchという論文に発表されている。その論文は4月28日から5月3日までカリフォルニア州サンディエゴ市で開催されたCHI:conference on Human Factors in Computing Systemsで発表され、最優秀論文賞を獲得した。
(Shiftでは)ユーザがスクリ―ンに触った時、タッチスクリーン上の指が隠している部分を見せる小さな円がすぐ横に現れる。 この円内にはユーザが指の動きで操作できるポインタがある。このポインタが目的の場所にあれば、ユーザは指をスクリーンから離すことにより目標を選ぶことができる。
ちょっとした解法です。でも簡単で自然。そして Baudischが言うには、それは彼の研究の主要な関心の一つ。「私が今やっている大きなテーマを私はEscalationと呼んでいます。」 彼の説明によれば、「私はユーザはもっとも手近にあるが一番強力なものとは違う道具を使うと考えています。」
「あなたは多分スマートウォッチをお持ちでしょう。電話やPDAやデスクトップPCなどもね。確かに、誰もがすべてを持っているわけではないでしょうが、その一部は多くの人が持ってますね。でも、私たちは、その中で一番強力な道具をいつも使ってはいないのです。...... Escalationというアイデアは、もっとも手近な道具から始めて、それがうまくいかない時にもっと複雑な解決法にエスカレートする。私がやっている研究でいえば、(小さなものから始めて)次に大きなディスプレーにエスカレートするという意味です。」 ディスプレー(の大きさ)はEscalationの一つの方法だ。特に、小さなディスプレー用の道具では、簡単な利用法から複雑なものへの移動の例もある。 Baudischによると「Shiftはこの過程の一段階で、まずタッチデバイスとして使われ、それが失敗したときに、スタイラスを使用することを要求するのです。」
マイクロソフトリサーチ 和田
指があるのにどうしてスタイラスがいるの? Bob Knies
右手にコーヒー、左手にPDA; カフェイン漬けになっているシアトルでの典型的な風景。このイメージはほんとにそうなの?と疑うほど陳腐なものだけど、実際に街で周りを見回すと、なるほど、皆さんそのとおりやっている。でも、実際のケースでは、さまざまな奥深く幅広い現実的な問題があるようだ。どの場合でも、人間には2本しか手がないために、スタイラスは格納されたままで触りようもない。でも、人間は順応の怪物で、何が起こるかというと、親指をスタイラスの代わりに入力の道具にしようとする。さて、問題解決、かな???タッチスクリーンを活用してそういう芸当をしようとする人なら皆知っているが、親指や他の指は小さなディスプレーのピクセルを相手にするにはちと荷が勝ちすぎる。だから、コーヒーカップを置いて、ということになる…でしょう?ちょっと待って!というのはマイクロソフトリサーチの研究者、Patrick Baudisch。Baudischは彼のインターンだったDan Vogelとともに、Shiftという指をベースにするモバイル機器操作用の正確な入力技術を考案した。 この研究はShift: A Technique for operating Pen-Based Interfaces Using Touchという論文に発表されている。その論文は4月28日から5月3日までカリフォルニア州サンディエゴ市で開催されたCHI:conference on Human Factors in Computing Systemsで発表され、最優秀論文賞を獲得した。
・・・(中略)・・・
(Shiftでは)ユーザがスクリ―ンに触った時、タッチスクリーン上の指が隠している部分を見せる小さな円がすぐ横に現れる。 この円内にはユーザが指の動きで操作できるポインタがある。このポインタが目的の場所にあれば、ユーザは指をスクリーンから離すことにより目標を選ぶことができる。
ユーザの親指で小さな目標が隠されるような場合には(左), Shiftは 親指の上に 円形のcalloutを表示します(中央)。 必要ならば、calloutはスクリーンのどこにでも現れます(右)。
ちょっとした解法です。でも簡単で自然。そして Baudischが言うには、それは彼の研究の主要な関心の一つ。「私が今やっている大きなテーマを私はEscalationと呼んでいます。」 彼の説明によれば、「私はユーザはもっとも手近にあるが一番強力なものとは違う道具を使うと考えています。」
「あなたは多分スマートウォッチをお持ちでしょう。電話やPDAやデスクトップPCなどもね。確かに、誰もがすべてを持っているわけではないでしょうが、その一部は多くの人が持ってますね。でも、私たちは、その中で一番強力な道具をいつも使ってはいないのです。...... Escalationというアイデアは、もっとも手近な道具から始めて、それがうまくいかない時にもっと複雑な解決法にエスカレートする。私がやっている研究でいえば、(小さなものから始めて)次に大きなディスプレーにエスカレートするという意味です。」 ディスプレー(の大きさ)はEscalationの一つの方法だ。特に、小さなディスプレー用の道具では、簡単な利用法から複雑なものへの移動の例もある。 Baudischによると「Shiftはこの過程の一段階で、まずタッチデバイスとして使われ、それが失敗したときに、スタイラスを使用することを要求するのです。」
・・・(後略)・・・
